2009年7月29日水曜日

7/29米国株、ダウ平均は小反落、11ドル安 消費者信頼感の悪化で ナスダックは続伸

◇米国株、ダウ平均は小反落、11ドル安 消費者信頼感の悪化で ナスダックは続伸 【NQNニューヨーク=海老原真弓】28日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら4営業日ぶりに反落。前日比11ドル79セント安の9096ドル72セントで終えた。7月の米消費者信頼感指数が悪化したことが嫌気された。ただ住宅指標の改善を受け、下げ幅を縮めた。 一方、ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は続伸。7.62ポイント高の1975.51で終え、昨年10月2日以来の高値で終えた。ヤフーやパソコン大手のデルが上昇した。 ダウ平均は前日に昨年11月上旬以来の高値を付けていたため、利益確定売りが先行。7月の消費者信頼感指数が前月から低下し、市場予想を下回った。個人消費の低迷が景気回復の重しになるとの見方が出て、ダウ平均は一時100ドル超下落する場面があった。 ただ売り一巡後は下げ幅を縮小する展開となった。5月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数の前年同月比での下落率が縮小し、前月比ベースでは上昇に転じた。住宅市場の底入れ観測が強まったことが相場の下支え要因となった。 S&P500種株価指数は2.56ポイント安の979.62で終えた。業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「公益」「エネルギー」など6業種が下落。一方、「情報技術(IT)」など4業種が上昇した。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約12億8000万株(速報値)、ナスダック市場は約22億2000万株(同)だった。 朝方発表の4~6月期決算で売上高が市場予想を下回った鉄鋼大手USスチールが下落。四半期決算は増益となったが融資の焦げ付きに備えた引当金が膨らんだ独銀行最大手ドイツ銀行が大幅安。四半期決算で特別項目を除く一株利益が市場予想を上回った娯楽大手バイアコムは、利益確定売りに押され下落した。 決算で売上高が市場予想に届かなかった高級皮革コーチが安い。決算で赤字幅が前年同期から拡大したオフィス用品大手のオフィス・デポが売られた。ダウ平均構成銘柄では製薬大手ファイザーやクレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(アメックス)の下落が目立った。 一方、IBMが買収することを発表した米統計分析ソフト大手SPSSは急伸。住宅指標の改善を受けパルト・ホームズなど住宅建設株の一角が買われた。

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