2009年7月29日水曜日

7月米消費者信頼感指数は46.6と予想以上に低下、厳しい雇用状況反映

[ニューヨーク 28日 ロイター] 米大手民間調査機関のコンファレンス・ボード (CB)が発表した7月の消費者信頼感指数は46.6と前月の49.3から低下した。 労働市場の厳しい状況が消費者心理を引き続き圧迫するなか、2カ月連続で低下した。  アナリスト64人を対象に実施したロイター調査の予想中央値は49.0だった。  雇用について「就職困難」と回答した人の割合は48.1%と、前月の44.8%から 上昇し、今年3月以来の高水準となった。  一方、「十分」と回答した人の割合は3.6%で前月の4.5%から低下し、1980 年代初期の景気後退からの回復途上にあった83年2月(2.9%)以来の低水準となっ た。  近年の景気が個人消費に大きく依存していることを踏まえると、雇用に関する今回内容 は経済にとって短期的に好ましくない材料となった。  RBS証券の首席国際ストラテジスト、アラン・ラスキン氏は「景気が非常に穏やかに 上向くなか国内消費者は引き続き最も弱い状態にある。消費者信頼感指数が2カ月連続で 低下したことも脆弱(ぜいじゃく)さを示す新たな手がかりだ」と語った。現況指数の悪 化は、「就職困難」・「雇用十分」と回答した人の割合とともに個人消費水準との密接な 関連を示していると指摘した。  現況指数は23.4で6月の25.0(修正値)から低下し、今年3月以来の水準とな った。  期待指数は62.0で4月以来の低水準。前月は65.5だった。    詳細は以下のとおり。 (1985年=100、季節調整済)            7月   6月   前回   5月 消費者信頼感指数   46.6 49.3 49.3 54.8 現況指数       23.4 25.0 24.8 29.7 期待指数       62.0 65.5 65.5 71.5 現況指数(%)        業況        7月   6月   前回   5月   良い       9.1 8.1 8.0 8.8   悪い       46.3 45.3 45.6 44.5   普通       44.6 46.6 46.4 46.7  雇用   十分       3.6 4.5 4.5 5.8   不十分      48.3 50.7 50.7 50.3   就職困難     48.1 44.8 44.8 43.9 6カ月先の期待(%)        業況        7月   6月   前回   5月   改善       18.0 20.9 21.2 22.5   悪化       18.9 20.4 20.2 18.0   横ばい      63.1 58.7 58.6 59.5  雇用   改善       15.0 17.5 17.4 19.3   悪化      26.3 27.6 27.3 25.6   横ばい     58.7 54.9 55.3 55.1  収入   増加       9.5 10.1 9.8 10.8   減少      18.8 18.2 18.3 17.7   横ばい     71.7 71.7 71.9 71.5 インフレ率(季節調整前) 平均        7月   6月   前回   5月             5.5 5.9 5.9 5.6  *調査は米国内の約5000世帯を対象に実施。

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